コラム

周年事業でも注目される動画マーケティングの有効性。

投稿日:2022年11月15日 更新日:

近年、マーケティングの世界では動画コンテンツの有効性が叫ばれています。動画マーケティングとは、映像コンテンツを活用して集客や宣伝、販売促進などに結びつける戦略です。

マーケティング戦略における動画コンテンツのメリットについては今さら言うまでもありませんが、周年事業という観点から見た場合のメリットをあらためて下記におさらいしておくと・・・

1)短時間でより多くの情報を伝えられる

2)音声と映像で印象に残りやすい

3)SNSで拡散されやすい

4)SEO効果が期待できる

といった点が挙げられると思います。これらの点について詳しく述べていきましょう。


1)短時間でより多くの情報を伝えられる

動画は言うまでもなく視覚情報の集合体です。一般的に、1分間の動画コンテンツには180万言語分、Webサイト3,600ページ分もの情報量があると言われています。また画像もテキストに比べれば情報密度は高いと言えますが、わずか15秒の動画でも静止画450枚分もの情報量に匹敵すると言われており、その圧倒的な情報密度の差は歴然です。

例えば周年事業につきものの社史も、印刷物で編集すると膨大な量になりますが、動画だと短時間で効率よくまとめることができ、また視覚による訴求効果も高まります。また未来に向けたメッセージなども、経営トップが動画で登場し肉声で伝えることで、より説得のある内容に仕上げることが可能です。

2)音声と映像で印象に残りやすい

動画は記事コンテンツの2倍の記憶定着率があると言われています。さらに音声とセットで視聴することで、よりイメージを増幅させることも可能。同じ動画コンテンツでも合わせる音声や音楽によって印象も変わりますので、伝えたいメッセージに合わせて幅広く世界観などをコントロールすることも可能です。

例えば周年事業で社歌やテーマソングを作ったりするケースでは、その楽曲に乗せて動画も制作することで、さらにインパクトの高いコンテンツとして仕上げることが可能。楽曲に合わせて社員でダンスを踊ってみたり、社員が登場するドラマを制作したりと、近年では「オリジナルソング×動画」の組み合わせは、周年事業の人気コンテンツにもなりつつあります。

3)SNSで拡散されやすい

5G時代に突入し、動画コンテンツはWeb上の様々なサービスを活用してより手軽に、低予算で多くの人にリーチが可能です。視覚に訴える傾向の強い動画は、SNSとも親和性が高く、ユニークな動画は拡散やバズで多くの人の目に触れる可能性を持っており、今後SNS上での展開はさらに加速していくと考えられます。

周年事業では先述の「オリジナルソング×動画」などのコンテンツが特にSNSとの親和性が高く、周年事業に絡めた企業ブランディングや採用戦略などにも数多く活用されています。

4)SEO効果が期待できる

SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、検索エンジン上での検索結果において、特定のウェブサイトが上位に表示されるよう、ウェブサイトの構成や記述などを調整すること。ユーザーの需要が高い動画を提供することで、Googleから「質の高いコンテンツを提供している」と評価され、検索結果で上位表示されやすくなる可能性があります。また先述のようにSNSで拡散され話題になった動画などであれば、その効果はさらに劇的に高まります。

周年事業においても、単にステークホルダーだけへのメッセージで終わらせるのではなく、多くの方々に向けてメッセージを発信しより広く自社の認知拡大を図っていきたいと考える場合、動画はまさにその鍵を握るキラーコンテンツになりうることでしょう。


このように、多彩なメリットが期待できる動画マーケティングですが、実施においてはもちろん課題もあります。課題は主に下記のようなものが挙げられます。

1.専門的なノウハウや人材が必要

効果的な動画作成のためには、ユーザーの心を掴む質の高い動画制作ができる人材やノウハウが不可欠です。近年では誰でもスマホで撮影してパソコン1台で手軽に編集できる時代ですが、個人の作品ならともかく、企業の顔となる動画制作となると相応の品質が求められます。また制作だけではなく、それを展開するWebサービスやSNSでの展開のノウハウも必要となりますので、動画マーケティング実施の際には適切な専門会社を確保することも重要です。

3.外注コストがかさむ

社内で制作できる人材やノウハウがあれば良いですが、外部の専門会社に依頼すると相応のコストが必要となります。企画や内容にもよりますが、数十万~数百万まで幅も広く、費用対効果をしっかりと精査した上で企画・実行することが重要です。

2.制作期間が長い

動画制作は、テーマ策定、企画、構成、撮影、収録、編集、MA(音声編集)など多くの制作工程を必要とします。高品質な動画コンテンツの制作のためには、数週間から数ヶ月かかることもありますので、あらかじめ理解しておくことが重要です。

いかがでしょうか。周年事業を成功に導く動画マーケティング。是非貴社でも取り入れてみてください。

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